カードリーディングではインスピレーションを得るに大切な絵。
「密教カード」は幻想画家の奥田みきさんが手がけており、仏さまのイメージを得るに大変有難いカードかと思います。
Card images are©Copyright 日本の密教カード
基本情報
カードの構想
密教とは、大日如来が説いた教えを、師からお弟子さんへと伝えていく仏教のことだそう。
44の存在(如来、観音、菩薩、明王など)からのメッセージをいただけるオラクルカードになっています。
絵は幻想画家の奥田みきさん、内容は高野山真言宗の住職である方、小瀧宥瑞さんが担当していることにより、普段なかなか触れることのできない仏教の教えを、カードを引いたり、解説書を開くだけでその世界に入ることができます。
オラクルカードは手軽さが特徴のひとつですが、手軽に深淵な絵と教え触れられるのです。
カード枚数:44枚
カードサイズ:89mm×126mm
参考価格:3,600円(税抜)
カードの表面と裏面
カードの表面は、素敵な絵と、仏さまの名前、そしてメッセージとなる一文が書かれています。
カードを引いてすぐに解説書を開かなくとも、どんなことを伝えたいのか雰囲気は見て取れるようになっています。
カードの裏面は、法輪の絵が描かれています。法輪には「仏の教えの広がり」を表す意味があるようです。
また、法輪から出ている八つの先端部分は金剛杵にとても似ています。
そういうものがあるのか、組み合わせられたのか分かりませんが、金剛杵には「仏法を守る」という意味が。
仏法の貴重な教えが正しく広がっていくことが仏法を守ることになると思いますので、このカードを作るにあたって込められた大切な思いに感じます。
解説書の内容
どのような仏さまがいらっしゃるのか気になる方もいるのではないかと思いますので、以下に目次を抜粋させていただきました。
また、それぞれの仏さまのページは、見開き1ページで、余す所なく情報が詰め込まれています。
もちろん膨大とされる密教の教えにしてはとても入りきらないのだと思いますが、ここで欠かせない大切なことを丁寧に凝縮してまとめられたのではないかと感じます。
ちなみにこのようなオラクルカードで見開き1ページ使われているのは多くない印象です。
片側のページには、カードのイラストと「仏さまからのメッセージ」がまとめられており、カードに書かれている一文の理解がさらに深まるようになっています。
もう片側には、「ご真言」「仏さまの説明文」「功徳」「別称」が記載されているので、知識の増す内容かと思います。
【目次】
日本の密教カードとは…
カードの使い方…8
カードの解説…11
大日如来
阿閦如来
宝生如来
阿弥陀如来
不空成就如来
薬師如来
仏眼仏母
聖観自在菩薩
大勢至菩薩
多羅菩薩
千手千眼観自在菩薩
馬頭観自在菩薩
十一面観自在菩薩
准胝観自在菩薩
如意輪観自在菩薩
金剛薩埵
般若菩薩
普賢菩薩
文殊師利菩薩
弥勒菩薩
地蔵菩薩
虚空蔵 菩薩
日光菩薩・月光菩薩
不動明王
降三世明王
軍荼利明王
日本の密教カード 付属解説書 目次部分より一部抜粋
大威徳明王
金剛夜叉明王
愛染明王
孔雀明王
三宝荒神
金剛蔵王権現
善膩師童子
持国天
増長天
広目天
多聞天
弁才天
大黒天
吉祥天
訶梨帝母
荼枳尼天
魔利支天
大聖歓喜天
索引…100
著者プロフィール…102
イラストレータープロフィール…103
おわりに…104
使用感
カードの切りやすさ
オラクルカードはタロットカードよりも大きめに作られているものが多いですが、タロットよりも枚数が少ないのが特徴です。
そのためこちらのカードもしっかりとひとまとめに持ち、てんを切ることができます。
また、さらさらとした紙質なのでカード同士がくっつくこともありません。
そのためシャッフルもやりやすいと思いますが、カードとカードの角がぶつかり合って、綺麗な絵が剥げてきそうなので、個人的にはてんをきる使い方で十分かなと思います。
リーディングのしやすさ
カードにはメッセージとなる一文が書かれているので、解説書を開かなくとも、何を伝えたいのか全く見当がつかないということはありません。
まずはカードをじっくり見て、絵の雰囲気やお顔の表情などからメッセージを感じとることを楽しめると思います。
解説書にはリーディングが深まる内容が十分に凝縮されていますので、自分が感じたことと、書かれていることのバランスをとりながら考えるきっかけをくれるでしょう。
また、解説書とは別に「入門ガイド」という小冊子も同梱されています。
これには、以下のことが載っています。
- 仏様の種類について
- 六道と六観音について
- 方角について
- 曼荼羅について
- 十三仏と守本尊について
密教の世界についての基礎知識がまとめられていますので、さらにリーディングの手助けとなってくれそうです。
惹かれたところ
観音様や不道明王が気になっていたとき、多くはないですがお寺に行っていたことがあります。
お寺の中を見学できたり、巡回している住職さんが話しかけてくれたりして、仏教の温かさのようなものを感じる体験がありました。
そのような体験をしながらタロットリーディングをするようになり、見つけたのがこちらのカード。
当初は仏像に会いに行けるからまぁいいかと思い、購入を先延ばしにしていましたが、やっぱり気になって手に取りました。
実際に一枚一枚を眺めてみると、描かれている絵、その色使い、まるで本当に仏様に出会えているかのようです。
ご興味のある方は、絵からのパワー、このカードのためにまとめられた言葉のパワーを、是非感じてみてほしいと思います。
カード情報まとめ
日本の密教カード
著者:小瀧宥瑞
イラスト:奥田みき
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出版社:ヴィジョナリー・カンパニー
枚数:44枚
サイズ:8.9cm×12.6cm