9隠者・マルセイユタロット

タロット占いの基礎知識


タロットの大アルカナ22枚には、地上でのストーリーが描かれています。地上を生きる私たちにとって地に足つけることを促してくれるメッセージ性に溢れています。これらを学んでいくことは、きっと人生を過ごしやすくしてくれるでしょう。

ですが人生には苦難がつきもの。必要な経験ならば選択の余地があれ避けてはならず、試されているとも言えます。受け入れ乗り越えるために、タロットメッセージが活かされますように。

では、あなたが選んだカードを探っていきましょう。

内面的成長をサポートしてくれるのが「タロットメッセージ」です。

カードの基本情報


9 隠者/THE HERMIT

マルセイユタロットで外衣を羽織っている者は「探求心」があるようだ。
白く長い髭からは、経験の長さ、知恵が感じられる。

カード番号の「9」は、「変容」を促す。
一巡したあとの新たなサイクルの始まりでもある。

隠者という名のように、彼は目立つことは好まず、洒落た格好もしていない。
世間の人が興味を持たないようなところへ、明かりを灯し探求する。

本当に価値あるものを見出しているか、見出そうとしているか。
ランプを持ち上げよく見ていながら、自分の顔を隠そうともしている。

精神的向上をしていく者は、出しゃばらない。

静かな探求が続いていく。

参考文献について


Pull Tarot から引かれてきた方はカードの基本情報をもとに、もう一度メッセージをチェックしてみましょう。感じ方や答えが得やすくなっているかもしれません。ここにしか書いていないプラスアルファもご覧いただけます。

正位置で出た場合


【正位置】Pull Tarotのメッセージを再チェック

【KEYWORD】
探求・一人で没頭・好きなことをする・知恵がある

【READING】
好きなことに夢中になれる。とことんのめり込む。一人で淋しくない。隠者は世間から離れて、自分にとっての真実を探求する。世間の名誉や見てくれには興味がない。派手に思いっきり楽しむのではなく、一人でひっそり取り組むことを好む。大多数の人とは違っていてもそれでいい。自分だけのワクワクを追求する。

【YES・NO】
イエス

自分に集中することを楽しむニャ

【PLUS】

このカードが出たからといって、隠者のようにならなくてはいけないということではありません。
ですが少なからず、このような精神的成長はそれぞれの人の中で繰り返されていくものです。
日々の出来事に振り回されるのではなく、その深くを追求してみようとすることは、自分と向き合うことにもなるのではないでしょうか。

逆位置で出た場合


マルセイユタロット「隠者」逆位置のカード
【逆位置】Pull Tarotのメッセージを再チェック

【KEYWORD】
淋しい・孤独を感じる

【READING】
他人について質問した場合、その人が寂しがり屋、孤独である可能性。そう見せていることも。自分については、一人でいるのが辛い、一人が嫌い、一人でいることが楽しめないなどの示し。一人取り残された状態に思ってしまう。隠者のカードは自ら世間から距離を置き自分にとっての真実を探求するカードなので、孤独を感じるうちは自らまた世間との関わりを増やすもよし。

【YES・NO】
ノー

だけど人生には
孤独の作業が欠かせないんニャ

【PLUS】

逆位置の場合、見るべきところにランプを当てられていないかもしれません。
物事に対し盲目的になっていないかを見直してみましょう。
また、人は孤独と向き合うべき時がくるものです。
寂しいとき、暇なとき、誰もかまってくれないときなどは、自分の内面と向き合うによいタイミングでもあります。


Card images are©Copyright U.S. Games Systems, inc./Lo Scarabeo

元タロット占い師。家に居るのが好き、一人で作業に没頭するのが好き。タロットで一番惹かれるカードは、まさに「隠者」です。

プロフィール