マルセイユ版とウェイト版の違いについて、簡単ではありますがまとめました。
マルセイユタロットはウェイト版よりも早くからあり、一番古いタロットカードと思われがちですが、それよりも前にヴィスコンティがあるようです。
以下は、おおよその経歴。
13世紀頃…ヴィスコンティ
14〜16世紀頃…マルセイユ版
19世紀頃…ウェイト版
現状タロットカードと言えば、ウェイト版タロットが一般的とされていますが、マルセイユ版を愛用している方も私も含め予想以上にいます。
今日までヴィスコンティを使っている人はメジャーではないことから、タロットカードといえば「マルセイユ版かウェイト版」と言われてきているのではないでしょうか。
また、タロットカードに興味を持ったらまず必要なのが解説書になりますが、日本で充実しているのはウェイト版のもの。
そのような背景もあり、ウェイト版愛用者が増える傾向にあるのではないかと思います。
マルセイユ版とウェイト版のタロットカードには、大アルカナにも小アルカナにもいくつかの違いが見られます。
大アルカナでは「正義」と「力」の並びが違います。
マルセイユ版…8番「正義」、11番「力」
ウェイト版…8番「力」、11番「正義」
小アルカナについては構成は同じですが、数札の絵柄が違います。
マルセイユ版…スートの絵柄が個数分描かれているのがメイン
ウェイト版…背景画が描かれている
マルセイユ版タロット
コイン10
ウェイト版タロット
コイン10
そして全体としては絵柄の描き方の特徴にも違いがあります。
マルセイユ版…版画(で作られていた)
ウェイト版…筆書き
マルセイユ版はその昔占いのためではなく、鑑賞やゲームに使われていたと言われています。そこから占いにも使われるようになったのだとか。
対してウェイト版は占いのために作られたもの。
また、タロット占いを人生に活かすことを考えると、未来予言に使うのはおすすめできません。
未来を仮決定するようでは、自分の力を抑えてしまうかもしれないことに気を付けなければいけません。
今自分の身に起きていること、今自分が考えていること感じていることを精査して、「私はこうしていこう」と思えることが、自分の才能を発揮できるようになります。
自分の心の軸を強化していかなければ、自分の人生という道の上では無力になる。他力に頼るのではなく自力を養うためのツールです。
どのようなカードを使うにしろカードリーディングに大切なのは、逃げ道を見つけるのではなく、自分としっかり向き合えるかどうか、だと日々感じています。