【猫の腎不全日記Vol.9】最期のとき

無事退院し、家に帰ってきたスコは私と感動の再会をしました。笑
とても喜んでくれて、ゴロゴロいいながら、糞尿まみれの体を拭かせてくれました。
おしっこが出ないみたいで何度もトイレに行って頑張る姿に胸が痛みました。
一晩休んでもらった次の日の朝からまたステロイドを飲んでもらって、なんとそれから尿を出せるようになり、夕方までは家の中を満喫していました。
実はお昼ぐらいから水も飲まないし、ご飯も食べなくなっていましたが、私達夫婦はまだ何も思っていませんでした。
ですが夕方のおやつも食べない様子を見て、まず私が察しました。これは今日明日だろうと。
スコはこうするために帰ってきたんだと思い、だからいつも通りの環境を提供しようと、普通に過ごしていました。
いつも通り、ふざけたりもしました。
休んだり歩いたり、黒猫ちゃん以外には体をスリっと寄せて挨拶しているようにも見えました。
(黒猫ちゃんはそんな気になっていないと思うので大丈夫です。笑)
私にも何度も、目が合うたびに「にゃん」と話しかけてくれました。
少しずつ息がか細く、歩く頻度も減りますが、最後の最後までトイレでおしっこを出していました。うんちもしました。
出すものを自分で出し切り、明け方にはかなり一歩一歩のスローペースでしたが、それでもまだ私の足元を歩いてました。
多分これが最後の歩きだなと私は思いましたが、半分以上意識が朦朧としてる中ですから、「大丈夫、自分に集中していいんだよ?」という気持ちが勝り、もう話かけるのはやめて、ただただそばにいました。
横たわり昏睡のような状態に入りましたが、きっとスコのことだからここからも生命力を発揮するだろうと感じていました。
動かなくなったあとは、聴覚だけは最後まで残ると聞いていたので、また話しかけたり歌ったりしながら、みんなで変わるがわる見守っていました。
お昼手前、今日明日なんだと察してから18時間後、脳に電気信号が流れているような痙攣を何度かして、呼吸が止まり、心臓の動きが止まる時には魂が抜けていくように体もスーッと伸びて、静かに息を引き取りました。
自分で出し切っていたから、おしっこも出ず、口からちょっと液体が出てきたくらいです。
本当に、スコ自身がやり遂げたとてもとても立派な旅立ちでした。
スコの名前は「うーちん」です。
(いや、本名は違うんだけど、同じくらい使っていました。笑)
うーちんの生涯にお供させてもらって、私は幸せでした。




