占いでは天職や使命を聞かれることが多いかもしれません。
私自身も20代から30代前半にかけて、自分の天職や使命が気になった時期はあります。
そしてマルセイユタロットの恩師に聞いたこともありました。
ですが例えば、「あなたの使命はこうですよ」と言われたとして、それが都合が良ければ拍車がかかりバランスを失いますし、都合が悪ければ聞かなかった事にするでしょう。
教えてはいけないタイミングに聞かれる事が多い気もします。
ですからなんにせよ、天職や使命を先回りして知ろうとすることに全然メリットが感じられません。
自分の現実と自分で向き合うしかないのです。
その時分からないことは、分からないでいいようになっています。
今できる仕事が天職、今できることをしていくことが使命ではないでしょうか。
また、誰が言い出したのか分かりませんが、そもそも、本当に全ての人に天職・使命というものがあるのかも分かりません。
ただし全ての人の魂にはきっとやる事がある。だから今を精一杯生きるしかありません。
やらなければいけないと感じていることがあるのに「やりたくないから」手をつけていないことがないでしょうか。
もしくは、自分にとって「やれること」「やりたいこと」をしていながら、それは「やりたくないこと」だと認識していないでしょうか。
表面的なエゴが求めていることと、魂が求めていることがチグハグなとき「行動」と「感じること」が一致しませんので、不快感を伴いませんか。
この世は魂の成長の為のようなもの。欲剥き出しのエゴばかり優先していては、得られるものは一時的、失うものは一生となります。
面倒なこと、苦しい事から簡単に逃げずに、自分を成長させようという魂の感覚を優先されるなら、得られるものは一生もの、失って辛いのは一時的でしょう。
今自分にできることに懸命になろうと思うと、きっと魂の道が見えてきますよ。