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本当の自分はいつもここにいる

私もよく「本来の自分」とか「ありのままの自分」とか「純粋な自分」とか使います。

自分はどんな自分も自分なんだというのは、もちろんその通り。

本当の自分はどれなんだと言うなら、それも本当のあなたですよということになるんですけれど、

スピリチュアルを仕事にして、それで稼ごうとしているなら「本当の自分が分からない」というところにいてくれたほうがやりやすいのでしょう。じゃあ教えますとできますから。

それも、今の自分ではない高次元の自分に導きます、というのは聞こえもなんだか期待できていい感じに思えちゃいますよね。

そんな風に「本当の自分」の捉えどころを自身のサービスの終着点に持っていっているスピリチュアリストも多く、冷静な人が見れば「いやそういうのないから」と思われるのは正常な感覚。

「本当の私はこんなんじゃないのに」と思ったことがある人いませんか?という切り口だったりしてるんですけれど、

そもそも私はあまり見たことがないです。悩んでいる方で「本当の私はこんなんじゃないのに」と傲慢な言いぶりをされる方は。どういう方が多いかはあえて言いませんが。

それだと、それ以上のあなたがありますからねってことなんですけれど、今は今なので、今それ以上(それ以外)の自分はいないわけです。それが今でしょう?

未来(未知)への期待を大きくさせるのがメインなのではなくて、今自分を否定しないで、冷静に地に足つけることがメインなんですね、私とかですと。

今のありのままの自分を受け入れるのと、どこかしらにあるという本当の自分を見つけるのとではだいぶ方向性が変わります。

スピリチュアルというものが高次元の自分になるために、松果体を活性化させたり、瞑想して覚醒を期待したりするなら、それは「本当の自分」と言えますか?

はたまた誰かの何かのリーディングで、本当のあなたはこうですよ、魂のあなたはこうですよというのを鵜呑みして、私はこうなんだと思い込むことが本当の自分?

ここにいる自分を差し置いてどこにある自分が本当の自分?高次元じゃないですよね。この地球次元の自分ですよね。

瞑想して高次に繋がることなんてない、大体寝ちゃう自分が本当の自分です。

正しいであろうスピリチュアル情報にも確かに「魂(ハイヤーセルフ)」など、そういう高次のエネルギーがあるのでしょうが、今地球上でその自分になるなら、人間として生きてる意味はなんでしょうか。

おそらく、人間の肉体を持ちながら高次元の存在として生きる、そういうイベントに参加しに来ているというようなことを言われるのではと思うのですが、そう捉えることで苦しくなる人もいます。

高次元の自分が分からない人は悩むでしょう。どういうことか全然分からない。分からなくていいことは分からなくていいようになっているのに、どうしてそうなれますよと勧められるのでしょう。

小学生に高校生のようになれるよと勧めませんよね。その必要がないのに、そんなことしたほうが道を外す可能性があると思いませんか。

ですからお金を稼ぐために道を外させているということです。

大方、高次の自分になりたいことの真意も、自分に対して特別感を得たいからではないでしょうか。

ですがそう求めているうちは何をしたって特別な自分には出会えないのです。

どうあがいても、この世には自然の法則があります。根をはらずしてまともに上に伸びる事はできません。

身の丈以上を求めるのではなくて、まずは自分に降りていかなければただの浮いた人になるだけ。

本当の自分は高次元にあるのではなくて、足元にあります。

魂の道を選べるような自分になりたいのだったら、どの段階もその段階の自分を認めていくことで、「なる」んじゃなくて「なっていく」もの。

自分と自分の日々を受け入れて、ダメなことはちゃんとダメだとみなして、真面目に着々と生きていくが言うならば、今世自分最高パフォーマンスになる最短ルートです。

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