自我(エゴ)を満たしたいから何だって言うんでしょう。
お金が必要以上に欲しい、素敵なパートナーが欲しい、家は広めがいい、車はゴツいやつかセレブなやつがいい。
自分は周りから認められたい。褒めてもらいたい。讃えてもらいたいし、持ち上げてほしい。
自分のやること成すこと応援してほしい。何があっても大丈夫と言って励ましてほしい。
説教は嫌いだ。厳しい言葉も受け付けない。優しい言葉しか入ってこない。
こんな風に正直に思うことがエゴばっかりだなと思っても、とりあえずはそれで本当にいいんです。
優越感に浸って何が悪いのでしょう。
私も人間やっている以上、優越感もまるっきし無くせるとは思ってません。なくなってもいいけど、あってもいい。
だってここはちょっと人より優れてるんだなって知れたら嬉しい。ただその根底で「そういうことじゃないけどね」って分かってはいますが。
人より優れてると思えることが心の安定であってもとりあえずは全然いいでしょう。
劣等感があるから優れてるところが嬉しいんですから。劣等感のある人の唯一の喜びかもしれないそれを誰に奪う権利がありますか。
だから自分の今を否定しないでください。
外側に頼り続けてるように思えても、何かしらは必ず自分の中で感じて生きています。
だから今間違ってるなって思ったとしても、罪悪感には襲われても、自分を責めないでほしいと思います。
エゴばっかだなって思っても、そういうもんですよ人間は。
これがありのままの自分を受け入れるということです。
人間なんて汚いものでしょう?外見をどれだけ取り繕って、綺麗に見せても、皮を剥がせば肉と骨と液体と…とよく言いますね。笑
常に未消化の食べ物があったりして体内にあるから外にはあまり臭いませんけど蓋を開ければ臭いだろうし、いくら美人でも血液もドロドロかもしれません。
そして人生は経験の連続。
これをやっていく覚悟を決めたら綺麗に生きるなんて無理ですから、結構文句も言いますよ、私は。
文句はいけないと言うけれど、必要な文句もあります。文句ひとつをとってもバランスです。真ん中で使いこなせばいい。
何か食べたら必要のないものは便に出てくるように、精神的に必要のないものもさっさと吐いたほうがスッキリしませんか。
ただし、他人に文句を言うとかじゃないです。
もし他人に向けて文句を言うシチュエーションとなるなら、自分に向けて直接言われた時の跳ね返しだけで、それ以外は一人で自分の中の湧き出たマイナスな感情をそのまま出してあげる、というのが厳密な表現ですね。
人って美しいものじゃないってみんな本能的に分かってるから、美しいものに心惹かれることができます。「美しさ」を認識できます。
だから汚くて結構、そこからこの心をどれほど磨けるか、だから楽しいんじゃないでしょうか。
これ(人生)を楽しむ為にも気取らず、常にその時そのままの汚い自分も、良き自分もありのままを受け入れるのです。ただただ現実を。
自分の今の生き方に一旦胸を張りましょう。
自分は間違ってるかもしれない、すでに道は逸れてきたと思ってる人であっても、そこまで進めてきた自分を褒めましょう。
だから、甘い助言も厳しい助言もまともに判断することができるようになります。
自分のバランスが整っているかどうかで、正しいであろう選択ができるかどうかにかかっています。
相手の言うことを聞き入れるためではありません。自分が自分にとって正しい方向性を受け入れられるようにするために、このまんまの自分を認めて整えるということです。
これは単なる例え話ですが、子供の頃、普通の風邪かなんかで高めの熱が出たような時、
辛いでしょうとすぐに解熱剤を処方された人は、簡単に楽になってあっけにとられたかもしれません。
辛いからといってその辛さをすぐに取り除くことは、時として愛のある行為とは言えません。
熱が出て、学校に行くためとすぐに解熱剤を処方された人は、違和感があったかもしれません。
自分の都合より外の都合を優先されて、自分の不調を抑えつけられたらなんかおかしいと思いますよね。
ですが大人になった今、それは相手本意の甘い言葉でコントロールされていることとも、同じことではないでしょうか。
子供でも大人でも、熱が出ても自然と寝て治せた経験のある人は、その間がうなされて辛い体験であっても一番愛を感じられたかもしれません。
なんだか満たされて、回復後は絶好調だったでしょう。たくさん休んだから…だけではないんです。
精神的な膿も自分のペースで出していかないことには、絶好調には出会えません。
優しくて思いやりのあるアドバイスは、今その時の自分を受け入れるためにあります。
厳しい体験や厳しいアドバイスは、自分が進化して満たされていくためにあります。
どちらも成しえることが自愛です。
自愛は、前者だけになるから「甘やかし」になるので、後者もあって活きてくる「自愛の法則」と言えそうですね。