北海道滝川市にある猫保護ハウスに伺ったことがあります。
一番最初のご縁は、5年程前にはなるかと思いますが、私が安易に購入してしまったケージをお譲りしたことでした。
代表のこぼりさんはそれが印象的であってくださったのか、たまたまかもしれませんが覚えていてくださり、連絡する度に「ケージ大切に使っています」と言ってくださいます。
(ケージの形が珍しいんですよね…。笑)
二度目か三度目の時は、我が家の猫が病気になって病院食になったりしたことで買い溜めてしまっていたフードを、「これらは使えますか?」とご連絡したと思います。
(未開封のもの。)
その中にちょっと高級なフードがあったことに気付かれ、「そんな高いフードはなかなかあげられないので嬉しいです」と言ってくださいました。
今回、こんなホームページだけど載せていいのかなと思いながら、LINKページ掲載の許可をいただくためご連絡させていただいた際も、「むしろ嬉しいです」とお答えくださいました。
ブログとSNSをここ何年か拝見してきましたが、こぼりさんの活動の軸は「行き場のなくなった猫のため」であり、そこに全力を注いでいるのが分かります。
(メインは猫になっていますが、ワンちゃんのために動かれる時もあります。)
我が家の猫が病気になったとき、本当に不意のことでしたが、緊急の入院、二度の手術と治療費は合わせて60万ほどまでいきました。
私たち夫婦も初めての経験だったので悲しみと驚きと、何より結果がどうこうではなく猫が早く楽になってほしいという願いで必死だったのを思い出しますが、こぼりさんはこの本気で猫を思う気持ちを、100匹を超えた猫達に出来うる限り尽くしているんです。
ですから毎月治療費の滞納があり、ご自身でもお金の工面をしながら、皆さまにも医療費支援を募っていらっしゃいます。
「もう見てられない」「多頭飼育崩壊してしまうんじゃないか」という声も実際にはありますが、こぼりさんの覚悟はそこの不安を見つめていません。
もし病院から滞納を断られ、医療費が払えなくなってしまったら、治療のできない猫達に寄り添って「ごめんね」と言いながら、息を引き取るまでそばで見守るんだと仰っています。
また、お金を支援するから口出ししてもいいだろうと言う人には、支援を断られています。
「どんどん猫が増えていくばかりでそんなんじゃだめだ」「譲渡会をしたほうがいい」という声もこれまでも沢山あったようですが、そもそも行き場の失った猫達なのです。
(望まれない命を増やさないための対応を厳しくされていることもあります。)
家族と不意に離れたり、家族に捨てられたり、親戚に邪魔者にされたり、人間に邪険に扱われたりした猫達の心を見ているからこそ、沢山の人に見られる譲渡会をすることはさらに猫達へ多大なストレスを与えることになります。
実際、ストレスで亡くなられた猫を看取られてもいます。
こぼりさんは様々な経験をしてきた中で、できる限り「猫の幸せ」を一番に見つめ、譲渡をする際は猫達のいるハウスに来ていただく、譲渡した猫はフォローアップをさせていただくというスタイルをとっていらっしゃいます。
さらに、自分の限界よりも「どんな猫も救いたい」という気持ちがブレません。
さばいでぃに連絡してくる人にも色々な人がいるそうです。
まぁそうだろうな…という感じですが、猫の赤ちゃんの遺棄をしたんじゃないかという疑いがある時には、警察も聞き出せなかったような情報をめげずに問い詰め、野原を探して見つけたりもしています。
もう亡くなっていたけれど、それも「ごめんね」と言いながら供養されていました。
猫を引き取ってほしいという連絡には、さばいでぃでは預かれる数が超えているとお断りし、状況に鑑みてアドバイスもするそうですが、「だったら捨てます」という人もいるようです。
「じゃあ捨てますね」と言われてしまったら、こぼりさんはなんとか引き受けるそうですが。。
じゃあ捨ててやると駄々をこねる人がここを読むとは思えませんが、魂の視点で言うと、どうにもできないかもしれない猫を抱えたのなら、それは試されています。どう対応するのか。
自分が一番頑張って必死にならなきゃいけないのです。命を大切に思い扱えるかどうか。
せっかくチャンスを与えられたのに、人を脅して押しつけ、結果的にその試練から免れても、それは「捨てます」と言った態度を貫いたということですから、いずれ捨てられるのはあなたですけど…残念でしたね…という話なだけです。
私たちの行いは見られているんです。ただ逃げて生きて行けるとは思わないほうがいいですね。
自分がしたことは必ず返ってくるようになっています。倍になることも全然あり得ます。
(見返りを求めてやるのもまた違うのですが。)
ここでひとつお礼を言わせていただきたいのですが、当サイトへのアクセス数が増えたことで、先月初めてサイト収入がありました。
千円ちょっとだったんですが、それと自分のお小遣いを合わせて、さばいでぃさんの欲しいものリストから猫砂とフード少しをお送りすることができました。
2年ほどコツコツと作ってきたサイトでお役に立つことができたのが本当に嬉しい思いと、それはここに訪れてくださったまさに皆様のおかげでしかありません。本当にありがとうございました。