【猫の腎不全日記Vol.3】自宅点滴の工夫

自宅点滴を始めて、二ヶ月が経とうとしています。

最初はリビングでやっていましたが、途中で猫が嫌がるようになってしまい、看護師さんからお風呂場でやってみて!と勧められました。

いつもの安心の場所では我が出てしまいやすいと。

確かにうちの猫は、病院では誰も押さえてなくても何だか諦めたかのように点滴をされているんですね。しかも無反応で。

そういう事でお風呂場での点滴がスタートしましたが、なんと以降、成功続きです。

またお風呂場は狭いので点滴前にちょっと簡易ストーブをつけておけば室温管理も簡単。人間にとっても意外とやりやすいかもしれません。

ということで現状の自宅点滴時の工夫は以下の通りでうまくいっています。

①点滴パックは温めて、手作り保温ケースに入れる

簡単なレンジでの温め方と程度は看護師さんに教えてもらいました。手でパックを触った感じ「これ温まってるの?」ってくらい温かくはないので、お風呂場の壁に触れる(掛ける)と冷めてしまいそうです。そこで適当にタオルで巻いたり、適当に作った手作りの保温ケースに入れてセットします。
針を入れるより液を入れるほうが不快なようで、人肌温度にするかしないかで猫の反応が全然違うんですね。なので毎回温度調整はしています。これから冬になりますしね。

②猫フェロモンをスプレーしておく

かかりつけの病院が使っているもので前々から目はつけていましたが、この度家でも使えば何となく落ち着くのかな?と点滴の時だけ一応使っています。猫に座ってもらうクッションの裏にシュッと。
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③くつろぎの場所以外の限られた空間を温めてから

先述の通り、今はお風呂場で。他には普段猫が入らない部屋とか、車の中でもいいですよと教えてくれました。また、病院の治療している側の部屋はいつも温かい(少し暑いくらいで先生方も皆半袖)ので、点滴する場所も先に温めてます。

④病院に連れていくケージを使う

病院と雰囲気を寄せて。上の蓋を取ると浅いカゴになるタイプなので、この中で座ってくれています。病院ではこのカゴに座ってるのが一番安全だと覚えているから動かないのかもしれません。
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⑤肝心の点滴の腕を磨く…

何回も失敗して病院に駆け込み、駆け込む度に教えてくれる人が毎回違ったのがのちに活きてきました。プロの皆様も人によってやり方や出てくる情報が様々なので、一人の人のやり方を貫くより、状況に応じて色々試すことができました。
夫婦共に一応できるようになってますが、今は私が助手、旦那さんが針を入れてくれています。失敗が続くと心が折れてしまうので、家族がいれば数名でできるに越した事はないのかも?

あとは看護師さんも言ってましたが、緊張や不安があって頑張ってるとそれが猫に伝わってしまうので、そういう時は余計に触れないようにしています。針は上手に入れれると全然痛がらなくて、点滴が入る時にちょっと気持ち悪いのかな?くらいのお口ぺちょぺちょはしますが、今はそれくらいの反応でしょうか。
針がちゃんと皮膚と体の間に入っている感触はあるのに点滴が入らない時もあって、そういう時は一度押さえてる針から手を離してあげると針の向きが自然な向きに調整されます。そうしてから軽く抑えることで成功したこともありました。力み過ぎないのもコツ…。

でもね…嫌がる猫ちゃんもいますよね。
猫が嫌がるとこちらも泣きそうになりますが、夜間もやっている病院だったので電話で了承を得て夜な夜な教えてもらいに行ったり、なんとかなるまで、本当に何回も何回も通って…という感じでした。

猫によって難しい場合もあると思いますが、ちゃんとできたら点滴はそんなに猫に負担な事じゃないというのは見ていて分かるので…何とかね、飼い主さんが習得できたら結果猫ちゃんも楽に過ごしやすいのかなきっと。うちの猫は点滴後が一番元気で、点滴が切れてくると徐々にだるそうだったり。日によりますが。

点滴が怖いうちは自分で自分に掛け声かけて、大丈夫大丈夫ってやりながら、そして猫とのコミュニケーションを取りながら、そんな風に自宅点滴はとりあえず成り立っているところです。


元タロット占い師。家に居るのが好き、一人で作業に没頭するのが好き。タロットで一番惹かれるカードは、まさに「隠者」です。

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