最近本屋さんで惹かれた本。
この本の「アイコニック」は「伝統的な」という意味が近いのかなと思いますが、伝統的なタロットカードが「56種類」紹介されています。
大部分がそのタロットアートに触れられるような内容になっていますが、前半部分の20ページほどを使って、タロット占いのために必要な知識が簡潔にまとめられていました。
こちらの本のサイズは、19.5cm×24cm(厚み2cmほど)。
大きめの書籍なので、1ページ1ページが文字で埋め尽くされておらず、余白が上手に使われていて、美術的おしゃれさがあります。
<アイコニック・タロット 目次>
本書を読む前に─監修者前書き─|4
序文|7
タロットの使い方|20
タロットの歴史|29第1章 影響力をもつデック|33
第2章 初心者のための占い用デック|71
第3章 アートとしてのタロットとコレクターズアイテムとしてのタロット|101
第4章 秘教的デックとオカルト・デック|161
第5章 現代のデック|199
終わりに|222
アイコニック・タロット Contents一覧より引用
索引|222
アイコニック・タロット イタリア・ルネサンスの寓意画から現代のタロット・アートの世界まで/amazon.co.jp
タロットの基礎知識としては、おおよそ以下のことがまとめられています。
- 大アルカナの解釈
- 小アルカナの解釈
- コートカードの解釈
- タロットの使い方
- スプレッド例(3・4・5枚出しまで)
- タロットの歴史
こう書き出してみると、結構多く書かれているように感じるかもしれませんが、これだけのことがおよそ20ページでまとめられているということなので、あくまで必要最小限、本当にシンプルなのです。
そのため、タロット占いをしたい初心者の方に分かりやすいかもしれません。
カードの解釈については、とあるカードの意味として限定しているのではなく、「象徴的な」というスタンスで紹介されています。
が、大アルカナのカードの並びが「8力」「11正義」なのを見ると、ウエイト版に合わせているのかもしれませんね。
(マルセイユ版の場合は「8正義」「11力」の並びです。)
マルセイユタロットに挑戦したいという方でも、大アルカナの意味合いは似ていますので、何も知識がない状態であれば、大いに参考になるかと思います。
書きすぎていないところが強みであり、シンプルさからイメージが掴みやすく、リーディングする人なりのインスピレーションが受けやすいのではないかと思いました。
ただし、この本のメインは「アート」なので、自分の必要としているものかどうかは、実際に手に取って確認するのがおすすめです。
全78枚のカードの象徴や簡単なスプレッドのリーディング例などが綺麗にまとめられていますが、それ以上のスプレッドや逆位置のことなどは触れられていないです。目次のとおり、様々なデッキについてがメインの本になっています。また、こちらの本は図鑑のように大きめサイズです。
本情報まとめ
アイコニック・タロット
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著者:サラ・バートレット
監訳:伊泉龍一
出版社:グラフィック社
発売日:2023/1/6
書籍サイズ:19.5cm×24cm(厚み2cmほど)