これももう十年は前の話ですが、その頃は引き寄せの法則がすごく流行っていました。
私はとある本に書いてある方法を実践して大きいお金が入ってきた事があるんですが、とても、いやかなり疲れました。
ですが、私が「かなり疲れた」のは、自分を見失わなかったから感じることができた感覚です。
これを「苦労せず」とか「簡単に」とか言っているスピリチュアリストがいらっしゃいます。だから「魔法」のようだと言いたいんだと思うんですが、それでは本物の「魔」でしょう。
自分を失い思い込みに捉われ人格が変わるなら、「魔人」になるということです。
褒めてません。
自分がもっと楽して生きたい、自分と向き合うことを避けながら人に愛される自分になりたい、お金を必要以上に得れたら色々なことができるし自慢になる等々の様々なことから、”自分を魔に捧げる”ことのどこがかっこいいでしょうか。
そもそもそれは恵まれない境遇で苦しい思いをしてきたから、と言われる方もいらっしゃるでしょう。
ですが輪廻転生の中で見れば、苦楽はみな一緒のはず。今回の人生の中で、誰かと比べてああだこうだとなっているだけです。
つまり「魔が差してる」スピリチュアルが多くある。それを「似非スピリチュアル」と表現する方も増えてきました。
私の体験談に話を戻しますが、お金という結果は得ましたが、それを実践してる一ヶ月以上、「私はお金持ちだ」というようなことを思い込み続けていました。
全てを否定はできません。
「私は貧乏でどうしようもない」と思い込むくらいなら、今コンビニで数百円払えている自分の現実を現実のままに「これを買うお金はあるじゃないか」と思えているほうが心理的にもエネルギー的にもいいです。
でもそれは「思えるなら」という話で、無理に「思い込む」のとは違います。
引き寄せてやろうじゃないのとやりきりましたが、引き寄せている間はそこに疑いがあってはいけないので、どれほど自分を騙したか。もちろん騙すというのも分かっていてはダメなので、頑張って入り込みましたお金持ちの自分に。
終わったあとはもぬけの殻。
手に入ったお金はいくらかは自分たちのためにも楽しみましたが、ほとんどは出所に還元できる状況だったのでお返しし、寄付と、あとは普段お世話になっている人へのプレゼントに使い切りました。
言うまでもないですが、同じことは絶対にできません。経験したからこそ、あんな危険な状態はありません。
一週間ほど休んで回復してようやく、ああなるほどねと。あれはやばいなと。そういう感覚でした。あの感覚は病気にもなりそうかもしれません。
誰かの作ったワークを一生懸命やるなら、それは自分の人生を生きていると言えるでしょうか。
ワークやヒーリング、これをやったら楽になるというようなものは根本の解決になるでしょうか。
人によっては、おそらく多くの人が、弱った心ですがる思いで求めていると思うのでそのまま持っていかれます、自分なんて知り得ない世界に。それが魔人ということです。
引き寄せの法則も理解するに留め、引き寄せる為に欲深くなるなら本末転倒。
自分の可能性を引き出して自分を生きていきたいなら、魔法に頼ってはいけません。
普通に考えて、千円前後のTシャツしか買いたくない私が「私セレブですよ」と生きてたらジョークでしょう?
恐れ多くおこがましいと思いながらも人様を諭すような事を言ったり、相談を扱う占いをやってる人がそれはないでしょう。(ですがそんな私利私欲の占い師は多くいませんか。)
千円がセレブじゃないと言ってるのではなくて、
千円前後のTシャツしか買いたくない私が豊かさを感じれる自分になるなら、私は「セレブで幸せ」なのではなくて、「千円のTシャツが着れて幸せ」なんです。
正しいスピリチュアルがあるならそれはとても現実的なところにあります。
現実(運命)を受け入れて地に足つけて、自分の道を歩めるよう努力して学び成長していくのです。
自分にとっての正しい道は心(魂)が教えてくれますが、エゴが強ければエゴの声に埋もれ、魂の道なんて歩めません。
直感も自分自身が現実的でなければ全く役に立ちません。カードリーディングもそうですが、浮ついていれば捉えられることも浮ついています。
魔法はないし、奇跡もなくていい。そこに期待せずにひとつずつ歩んでいけばそれだけでいい。それが魂の道であり、真のスピリチュアルと言えるでしょう。
これを読んでくれたエマさんの反応面白かったですね。また本当の引き寄せが学べますよ。
引き寄せの法則を実践した恐ろしさについて書かれています。
私は20歳頃から夫に買ってもらうのではなく自分で家を買いたいな〜と思っていて、しかも買えるわけないなんて考えたことは一度もなくていつか買える前提で生きていました(私の学歴や職歴を聞けば鼻で笑っちゃうような夢です)。
それでも軽〜くできるだろうと、そう言う波動です。
で、実際約20年後には自分で家を買っていました。
本当の引き寄せってこう言うことです。
今すぐ楽して大金が手に入るとかじゃない。
しかもそれと同時に(25歳くらいから)いつか不動産収入を得たいな〜ってこれまたできる前提で軽〜く考えながら生きていました。
すると、この覚醒をきっかけに仕事ができなくなり住宅ローンが払っていけなくなったために今は一時的に賃貸に出しています(ちゃんと波動の高い人に貸し出しています笑)(±0で儲かってはいませんが)。
ちょっと思い描いていた不動産収入とは違ったけど。でも昨今の住宅価格高騰を受けてきっと不動産価値は高まっているでしょう。
家を買うときに、リスク管理で売ったり賃貸に出せる立地等ちゃんと考えて買っていましたからね。だからスムーズにいったのです。
適当に生きていてそうなったわけではありません。
仕事だってどんなにモラハラされようと絶対に辞めずに長年続けていたので女一人で住宅ローンが組めたのです。
引き寄せって病的に思い込むことじゃない。できない人にはどんなに頑張ってもできない。
そして日頃の努力、行いがしっかり反映されるものなのです。このエピソードも引き寄せの法則なんて言葉も知らなかったし絶対に家買うぞ、仕事頑張るぞ、貯金頑張るぞ、みたいマインドでは全然なくて気づいたら買う流れになっていて、且つ買えちゃったって感じだし、賃貸もそうね。
だからただの努力ではなく引き寄せなんだけど。
本物の引き寄せってこのくらい自然な物なのよ。
一生懸命本を読んで力んでやる物じゃない。
それを実践できたチエさんが逆に凄くて普通はムリだから。